栽培法
生産量ランキング
ナガイモ生産量は、1位の北海道が、 81,600 t :46%、2位の青森県は、 56,700 t31.96%、2道県あわせて国内生産量の約72%を生産しています。作付面積で、北海道より青森県のほうが多いとは意外でした。
北海道 | 青森県 | |
年間生産量 | 81,600t | 56,700t |
生産量割合 | 46% | 31.96% |
作付面積 | 2,010(ha) | 2,250(ha) |
2021年度産 [山芋/やまいも/ヤマイモ] ランキング(生産量・収穫量) (都道府県)
ナガイモの栽培法
ナガイモ・自然薯の栽培法は、クレバーパイプで育てるのが主流となっています。クレーバーパイプの中に肥料分のない砂などを入れ、10~15度の角度をつけて畑に埋め込み、パイプの中で芋を育てるという栽培法です。
パイプ栽培の利点は、綺麗にまっすぐに伸びることと、土中栽培だと、芋の長さ分まで彫り下げなければなりませんが、パイプを埋めた深さ分だけ掘ればいいので収穫が極めて楽になります。
また、収穫時に、芋が折れるということも、ほとんどありません。
ヤマノイモの成長過程でおもしろいのが、芋が伸びていく先に小石などの障害物があると、それを避けるように障害物の少し前で、それを避け方向を変えて伸びていきます。天然の自然薯が、曲がりくねって石や根を避けて伸びているのは、そのためと思われます。芋のひげ根がセンサーの役割をしているのだと考えています。
植え付けの時期は、種芋の白い芽が小豆大になった時です。ホームセンターなどで。売れ残りの芽から出た蔓がビヨ~ンと伸びた種芋をみることがありますが植える時期を失しています。食べるのも旬、植えるのも旬ということですね。
適切な植え付け時期は、日本列島縦断の距離およそ3,000km。芋の白い「芽が小豆大」になった頃が最適です。
パイプ栽培物と土中栽培物の見分け方
バイプ栽培と土中栽培の見分け方は、極めて簡単です。
パイプ栽培の場合、斜めに植えられるため、芋のヒゲ根と言われる細い根がパイプに触れます。パイプの中に、砂あるいは肥料分のない土が入っているとはいえ、成長するにつれて、否が応でもパイプの上を滑るように成長していきます。
したがって、パイプに当たるヒゲ根は成長できない?あるいは成長する必要がない。よって、パイプの長さ分だけ、ヒゲ根のない部分が出来るということになります。
あえて、例えるならば、ズボンの下の擦り切れたすね毛のようなもの。か?
一方、土中栽培だと、360度全方向にヒゲ根を伸ばし、養分あるいは水分を求めて成長していきます。
奇形芋ができる原因と対策
収穫の時期に、野球のグローブの指が7,8本あるいは10本以上の、これがヤマノイモ?と思うような、短躯の奇形の芋をみることがあります。この原因は、支柱の立て方で解消される可能性があります。
植え棟の頂上の部分から蔓が伸び始めます。その時に蔓を絡ませるために支柱を立てるのですが、支柱の立てる場所が悪いと、奇形の芋ができる確率が高まるのです。
「蔓が伸び始めたら支柱を立てましょう」この栽培の基本とされていることが原因なのです。
なぜなら、蔓と支柱が近いと、支柱を伝わって雨などの水分に含まれる病原菌が、支柱から蔓そして芋へと伝染していきます。
それを避けるには、蔓のすぐ近くではなく、できるだけ離す。それも、蔓よりも下の部分に支柱を立てて、病原菌が入ることを防ぐことが必要なのです。
植物は、種を残さんがため、蔓と支柱の間が多少遠くても、風を頼りに自分を支えるものを探して、支柱に巻き付きいていきます。
巻き付かなかったら、支柱に誘引すれば良いだけの話です。
収穫は縦ではなく横
ナガイモ、自然薯は秋が深まるにつれ緑の葉が黄色になり、やがて茶色になって、葉が完全に枯れてから収穫するのが基本です。それ以前に収穫すると、摩り下ろした時に変色しやすくなります。
ヤマノイモ科の根は、芋の茎の部分に四方八方に生えています。根の下部の細い部分が茎ですが、茎と芋の部分は一体となっています。この茎(約10cmぐらいまでの所)を切ってみると、白ではなく黄色なのです。この黄色い部分が茎です。茎の部分は食べられません。
ナガイモを掘る際に、芋を中心として、円を描くように掘り下げているのを見ますが、これだとナイモを折ってしまう可能性が高くなります。
それを防ぐためには、塹壕を掘るように、あるいは溝を掘るように、幅60センチ、深さ1mほど掘り下げ横に掘り進みます。
この方法だと、ナガイモや自然薯の全体を見ることが出来るので、途中で折れる確率が劇的に減ります。
掘り上げた土と労力はハンパないものですが…
それ以上に、掘った土を埋め戻す、その虚しさよ…
むかごは、茎が枯れてしまうと自然に地面へ落ちてしまうので、その前に収穫します。
また、落ちてしまったムカゴを放置しておくと、翌年、そのムカゴが芽を出すので完全に取り除くことが必要です。
ムカゴの発芽率は、100%近いのでホウキなどを使い徹底的に取り除くようにします。これを怠ると、翌年春、次から次へと芽を出しムカゴの芽に苦労することとなります。
コメント
「ムチン」と呼ぶのは誤用です!!
是正のためこのような活動をしています。よろしければご協力ください。
https://mobile.twitter.com/acsec_inc
#公共メディアじゃんぬ
#訂正報道の専門メディア
ご参考になれば幸いです。
(速報)JAグループ[一般社団法人家の光協会] より お詫びと訂正(2023/03/27) – 公共メディアじゃんぬ –
ムチンは動物から分泌される粘性物質である…
http://ienohikari.net/news/2023/002742.html
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一般社団法人農山漁村文化協会 よりお詫びと訂正(2023/2/6):
ムチンは胃液のような動物粘液に含まれ、動物界だけに存在するものであり、植物やキノコ類には見出されていないことが確認されています。
https://ruralnet.or.jp/oshirase/toshokoushin.html
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茨城県庁 よりお詫びと訂正(2023/05/22):
以下のとおり訂正してお詫びいたします。
(誤)レンコンに含まれるポリフェノール、ムチン、タンニンは、
(正)レンコンに含まれるポリフェノール、タンニンは、
https://pref.ibaraki.jp/bugai/koho/kenmin/hibari/backnumber/2014-02.html
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徳島県庁よりお詫びと訂正:
※ レンコンに含まれる成分を「ムチン」と述べましたが、令和2年7月30日の食品工業辞典の用語解説の訂正において、「ムチン」は「動物より分泌される粘質物一般をいう」と整理されました。
https://pref.tokushima.lg.jp/governor/press-record/5004611/
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福島県広報課 よりお詫びと訂正(2023年4月1日):
なめこにはムチンが含まれておりませんでした。お詫びして訂正させていただきます。
https://pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/560689.pdf
#公共メディアじゃんぬ
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本文修正いたしました。ご指摘ありがとうございました。
ご協力ありがとうございました。
(訂正報道)日本放送協会 よりお詫びと訂正(2024/02/16):
2023年7月28日および今年1月12日に放送した「なんでウナギはヌルヌルしている?」の内容に一部誤りがありました。
なめこ、オクラ、山芋などのヌルヌルした成分は、ムチンと呼ばれるたんぱく質だとお伝えしましたが、ムチンとは異なる成分でした。
かつては、植物性のヌルヌルした成分もムチンと呼んでいたこともありましたが、現在では、ムチンとは、動物性のヌルヌルした成分だけを指す、ということです。
チコちゃんに叱られる!
▽紙テープの謎▽冷やかしとは▽なぜ指揮棒を振る
初回放送日: 2024年2月16日
https://www.nhk.jp/p/chicochan/ts/R12Z9955V3/
https://www.nhk.jp/p/chicochan/ts/R12Z9955V3/episode/te/K8KJ6NVJ6W/
[画像] https://jeanne.jp/nhk_2024.2.18.png
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